サフラン(SAF)株価、エアバスA320neo生産加速期待で上昇 航空宇宙セクターの好調続く
エアバスA320neoの生産加速への期待が、フランスの航空機エンジン・装備品メーカーであるサフランの株価を押し上げている。同社株は2026年5月6日、3.7%高の€282.30で取引されており、航空宇宙セクターの好調な勢いを継続する動きとなっている。
サフランは、エアバスの単通路機に搭載されるLEAPエンジンを供給するなど、航空宇宙サプライチェーンにおける重要な地位を占めている。この勢いは、2025年度の堅調な業績によってさらに強化された。同社株は2026年2月、連結利益と売上高が12.5%増の311億9,000万ユーロに達したこと、および配当引き上げの発表を受けて7.4%急騰した経緯がある。また、JPMorganが目標株価を€400に設定し、「Overweight」を推奨するなど、最近のアナリスト評価も株価を支えている。
この日の株価上昇は、前日の下落からの反発となる。サフラン株は昨日、3億7,500万ユーロの自社株買いプログラムを発表したことを受け、2.2%下落していた。現在の株価€282.30は、前日の終値€272.30を上回っている。
エアバスの増産計画がサフランの株価を押し上げる背景
サフランは航空宇宙分野の主要企業であり、LEAPエンジンなどの航空機用エンジンや各種航空機装備品の設計・製造を専門としています。主要な顧客はエアバスをはじめとする大手航空機メーカーで、商用航空機向けに不可欠な部品を提供しています。つまり、私たちが目にする航空機の製造において、その動力源や搭載システムのかなりの部分を担う中核的な存在です。
今回の株価上昇の背景にあるのは、エアバスが主力機であるA320neoの生産を加速させるという観測です。サフランは、この需要の高い単通路型航空機に搭載されるLEAPエンジンの主要サプライヤーであるため、エアバスの生産ペースが上がれば、サフランへの部品発注量も直接的に増加します。これにより、同社の収益見通しが強化されることになります。この動きは、サフランがすでに2025年に前年比12.5%増の311.9億ユーロの売上高を計上し、アナリストからも好意的な評価を受けている状況と相まって、特に好材料と受け止められています。
このような事業活動の拡大への期待が、2026年5月6日、サフラン株を3.7%押し上げ、現在€282.30で取引されている理由です。この上昇により、同社の株価は前日€272.30で引けた水準を上回っています。
これは、もしある自動車メーカーが非常に人気のある特定の車種の生産を倍増させると発表した場合、その車種向けに高性能タイヤを供給している企業が、将来の受注が確実になり、成長見通しが改善するのと似ています。サフランにとってのエアバスA320neoの増産は、まさにこのタイヤメーカーの状況と同じで、エンジンや装備品への持続的な需要を保証するものなのです。

Safran
サフランS.A.(SAF)は、航空宇宙および防衛分野で世界的に事業を展開する企業です。同社は航空推進、航空機装備・防衛・航空システム、航空機内装の3つのセグメントを通じて、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。航空推進セグメントでは、民間航空機、軍用輸送機、ヘリコプター、ドローン向けの推進システムや機械式動力伝達システムを設計、製造、販売し、整備・修理・オーバーホールサービスも手掛けています。航空機装備・防衛・航空システムセグメントは、降着装置、ブレーキ、エンジンシステム、アビオニクス、セキュリティシステム、オプトロニクス機器などを供給し、民間および軍用航空機、ヘリコプターに利用されています。航空機内装セグメントでは、乗客および乗員用座席、キャビン機器、ギャレー、機内エンターテイメントシステムなどを開発、製造、販売しています。同社は1924年に設立され、本社をフランスのパリに置いています。