大林組(1802)、マルチプレックス買収で海外建設事業を強化、グローバル展開を加速
大林組(1802)がブルックフィールド・ビジネス・コーポレーションからマルチプレックス・グローバル・リミテッドを買収すると発表した。この戦略的な動きを受け、同社の株価は前日終値の¥3,085から6.6%上昇し、¥3,289で取引されている。
この買収は、2026年6月18日に発表されたもので、大林組の海外建設事業拡大戦略の一環をなす。買収額は6億5,000万ドルで、マルチプレックスがオーストラリア、英国、カナダで持つ強固な事業基盤を活用し、これらの地域における建設事業の拡大を目指す。
買収手続きは2026年第4四半期に完了する見込みであり、大林組の海外事業強化への明確なコミットメントを示している。
大林組の海外事業拡大が株価を押し上げる理由
大林組は、日本を代表する総合建設会社の一つで、ビルやマンション、道路、ダムといった大規模なインフラから商業施設まで、多岐にわたる建設プロジェクトを手掛けています。企画、設計、施工、そして完成後の運営・管理までを一貫して担い、その技術力と信頼性で国内外の顧客から大規模な建設工事を受注することで収益を上げています。特に、複雑な技術を要する超高層ビルや免震・制震構造の建築物、環境に配慮した施設建設などに強みを持っています。
今回の株価上昇の背景には、同社がブルックフィールド・ビジネス・コーポレーションからマルチプレックス・グローバル・リミテッドを買収すると発表したことが挙げられます。これは、大林組が海外市場での事業基盤を強化し、特にオーストラリア、英国、カナダといった成長が見込まれる地域での建設事業を拡大する戦略的な一手と市場が評価したためです。買収額は6億5,000万ドル(約998億円)とされ、この投資が将来的な収益拡大に繋がるとの期待が、投資家心理を強く刺激しました。
この好材料を受け、大林組の株価は前日終値の¥3,085から6.6%上昇し、現在¥3,289で取引されています。
これは、まるで飲食店が新しい人気メニューを導入するために、実績ある有名シェフが経営する店舗を丸ごと買収するようなものです。買収によって、既存の顧客基盤やノウハウ、ブランド力を一気に手に入れ、自社の事業を大きく成長させる可能性が広がると期待されるため、投資家はその将来性に価値を見出し、株価が上昇するのです。

Obayashi Corp.
鹿島建設は、日本を拠点に北米、アジア、中東、欧州、オセアニアで建設事業を展開する総合建設会社です。オフィスビル、マンション、商業施設、工場、病院、学校などの建築工事に加え、トンネル、橋梁、ダム、河川、鉄道、高速道路といった土木プロジェクトも手掛けています。不動産開発・賃貸、プロパティマネジメントも主要事業の一つであり、特に都市圏で多くの実績があります。再生可能エネルギー分野では、太陽光、バイオマス、水力、地熱、風力発電事業に参入。PPP事業や農業関連事業も展開し、多角的な経営を行っています。建設資材・機器の販売、コンピューターソフトウェア開発、電子機器の販売・賃貸、金融関連サービス、ゴルフ場運営など、幅広い事業ポートフォリオを持つことで知られています。都市開発、エンジニアリング、コンサルティング、M&E設計・施工サービスも提供しており、1892年に東京で創業しました。