日立製作所(6501)、第4四半期EPSは予想未達も売上高は上振れ、通期は堅調
日立製作所(6501)は、2026年第4四半期の決算を発表しました。同社の第4四半期一株当たり利益(EPS)は¥36.4となり、市場予想の¥38.45を下回りましたが、売上高は¥3兆849.8億円を記録し、予想の¥3兆223.6億円を上回りました。この報告では、2025会計年度の純利益が¥8,000億円を超え、調整後EBITDAが前年比21%増加したことも示されており、堅調な通期業績が浮き彫りになりました。
具体的には、第4四半期の売上高はアナリスト予想を約¥620億円上回る結果となりました。一方で、EPSは予想に対して約¥2の未達となりました。しかし、2025会計年度全体で見ると、純利益は¥8,000億円を突破し、調整後EBITDAも前年と比較して21%の増加を達成するなど、事業全体の収益性改善が明確に示されています。
この決算発表を受けて、同社の株価は4月30日の取引時間外で3.48%下落しました。本日2026年5月4日、日立製作所の株価は¥4,795で取引されており、前営業日の終値¥4,882から1.8%の下落となっています。
決算における市場の期待と株価の反応
日立製作所は、情報技術(IT)を核に、エネルギー、産業、モビリティ、ライフ分野といった多岐にわたる事業を展開する日本の大手企業です。特に、データ活用によるデジタルソリューション「Lumada」を通じて、企業のデジタル変革や社会インフラの最適化を支援し、幅広い顧客層にサービスを提供することで収益を上げています。
今回の株価変動は、直近の四半期決算発表において、市場が抱いていた一株当たり利益(EPS)の期待を下回ったことが主な要因です。同社は2026年第4四半期に¥36.4の一株当たり利益を計上しましたが、これは市場予想の¥38.45に届きませんでした。売上高は市場予想を上回ったものの、投資家は特に利益面での達成度を重視する傾向があり、通期の堅調な業績が示された中で、この四半期ごとの利益の未達が注目された形です。
この市場の期待との乖離が、本日2026年5月4日の株価に反映され、日立製作所の株価は前営業日の終値¥4,882から1.8%下落し、現在は¥4,795で取引されています。
これは、マラソン選手がレース終盤で一時的にペースを落とし、目標タイムには届かなかったものの、年間を通じては自己ベストを更新したような状況に似ています。最終的な結果は素晴らしいものでも、直近の区間タイムが期待に及ばなかったことで、一時的に評価が厳しくなることがあります。

Hitachi, Ltd.
日立製作所(6501)は、情報通信、エネルギー、産業、モビリティ、スマートライフの各分野で多岐にわたるソリューションを国内外に提供するコングロマリットです。IoT、ストレージシステム、ソフトウェア、ATMなどの情報通信サービスは、製造、金融、医療、エネルギー、交通、流通といった幅広い産業に加え、政府機関や都市インフラにも導入されています。また、原子力発電、送電網、風力タービンといった電力インフラの運営、エレベーターやエスカレーターなどの交通システム、さらには放射線治療装置、体外診断用医薬品といった医療機器も手掛けています。自動車システム、家電製品、水処理ソリューション、各種産業機械の製造・販売、機能性材料、電線・ケーブル製品、不動産管理サービスも事業範囲に含まれます。同社は1910年に設立され、本社を東京都に置いています。