ローム(6963)、SiCパワー半導体戦略の進展で株価8.9%高; EV・AI向け新技術に期待
ロームの株価は、同社のSiCパワー半導体戦略における最近の進展が材料視され、大幅に上昇している。同社株は一時、前日終値の¥4,815から8.9%高となる¥5,242で取引されている。
Simply Wall Stが2026年6月15日に報じたところによると、ロームは電気自動車(xEV)車載充電器や産業用電源システム向けSiC MOSFET用の新型表面実装パッケージ「TSC3PAK」を発表した。さらに、AIサーバー電源のバッテリーバックアップユニットには、同社の750V SiC MOSFETが採用されている。これらの技術革新は、電気自動車およびAIデータセンターにおける熱管理、効率、信頼性の向上に寄与するとされている。
今回の株価上昇は、2026年6月12日に半導体需要の減速と純損失転落を嫌気され、株価が8.6%下落した動きを一部巻き戻す形となった。ロームは、SiCパワー半導体市場の成長を捉えることで、市場の懸念を払拭しようとしている。
SiCパワー半導体の技術革新がロームの株価を押し上げる背景
ロームは、半導体、特にパワー半導体や受動部品、モジュール製品の設計、製造、販売を手がける日本の大手企業です。同社の製品は、自動車、産業機器、民生機器など幅広い分野で利用されており、特に電気自動車(EV)やAIデータセンターといった成長市場向けに、電力変換の効率化やシステムの信頼性向上に不可欠な半導体ソリューションを提供しています。
本日、ロームの株価を押し上げた具体的な要因は、同社がSiC(炭化ケイ素)パワー半導体技術における重要な進展を発表したことにあります。特に、電気自動車の車載充電器や産業用電源システム向けのSiC MOSFET用新型表面実装パッケージ「TSC3PAK」の開発、そしてAIサーバー電源のバッテリーバックアップユニットに同社の750V SiC MOSFETが採用されたことが、市場に好感されました。これらの技術革新は、電気自動車やAIデータセンターといった高性能が求められる分野において、熱管理の改善、電力効率の向上、そして高い信頼性を実現するものであり、ロームの競争優位性を強化すると期待されています。
この技術的な進展は、ロームの株価を前日終値の¥4,815から8.9%高となる¥5,242まで押し上げています。これは、SiCパワー半導体市場における同社の戦略的な取り組みが、投資家の間で高く評価された結果と言えるでしょう。
これはまるで、自動車レースのトップチームに、特定のコースでタイムを大幅に短縮できる、画期的な新エンジン部品を供給するサプライヤーのようです。その部品が、これまで課題とされていた性能のボトルネックを解消し、ライバルに対して明確な優位性をもたらすと発表されれば、チームの勝利への期待が高まり、サプライヤーへの信頼も一気に高まるのと同じ構造です。

Rohm Co., Ltd.
ROHM Co., Ltd. (6963) is a Japanese technology firm specialising in semiconductors. Its operations are divided into three core segments: ICs, Discrete Semiconductor Devices, and Modules. The company manufactures a diverse range of integrated circuits, including memory, power management, and microcontrollers. Its discrete semiconductor offerings encompass MOSFETs, bipolar transistors, diodes, and advanced SiC power devices. Additionally, ROHM produces various modules, such as wireless communication and charger modules, alongside opto devices like LEDs and laser diodes. These components are integral to products across the industrial, automotive, and consumer electronics sectors. ROHM also provides foundry services and has strategic partnerships with Geely Automobile Group and Delta Electronics. The company was established in 1940 and is based in Kyoto, Japan.