サイペム(SPM)、湾岸地域の大型ガス田契約受注で優位な立場に、事業拡大に期待
イタリアのエネルギーサービス大手サイペムは、ラーセン&トゥブロとの共同事業体として、サウジアラビアとクウェートが共同開発するドラガス田プロジェクトのオフショアパッケージ2Aおよび2Bの受注において、有利な立場にあることが明らかになった。この潜在的な契約は、同社にとって重要な事業拡大となる見込みであり、株価の緩やかな上昇に貢献した。サイペム(SPM)の株価は、2026年6月2日の取引を€4.33で終え、前日終値の€4.23から2.4%上昇した。
湾岸地域での潜在的な契約
業界筋の報道によると、この契約が最終決定されれば、オフショア構造物の建設、海底パイプラインの敷設、および50,000トンを超える製造活動が含まれる。このニュースは、世界で最も戦略的な地域の一つであるエネルギー分野において、サイペムのプレゼンスと複雑なソリューション提供能力が向上していることを示している。ドラガス田プロジェクトへの関与は、天然ガスの採掘および輸送インフラに対する強い需要がある中で、同社の事業展開を裏付けるものとなる。
2026年業績見通しの確認
中東地域でのこうした成長見通しと並行して、サイペムは2026年通期の業績見通しを据え置いた。同社は売上高を€155億、EBITDAを€19億と予測している。この確認は、事業運営のパフォーマンスと、現在抱えるプロジェクトの実行能力に対する確固たる自信を反映しており、投資家に対して中期的な財務期待に関する明確な指標を提供している。
サイペム株高、大型契約獲得への期待が原動力に
サイペムは、エネルギー産業向けのエンジニアリングおよび建設分野で事業を展開しており、特に石油・ガス採掘および輸送のための複雑なインフラ構築を専門としています。同社は、沖合プラットフォーム、海底パイプライン、処理施設の設計、建設、設置を手がけ、主要なエネルギー企業や国家が資源開発を進める上で不可欠なサービスを提供しています。その収益は、技術的に困難な環境下で実施される大規模プロジェクトの遂行によって主に生み出されています。
今回のサイペム株の動きは、サウジアラビアとクウェートの共同プロジェクトであるドラガス田の沖合パッケージ2Aおよび2B契約について、同社がラーセン&トゥブロとのコンソーシアムで獲得に近づいているとのニュースがきっかけとなりました。この潜在的な契約には、沖合構造物、海底パイプライン、そして5万トンを超える製造活動が含まれており、サイペムが2026年の業績予想を据え置いた状況において、将来の受注と収益を大きく左右する重要な進展となります。
このような大型契約獲得の可能性が高まったことで、投資家はサイペムの財務見通しが改善されると期待し、株価を押し上げました。その結果、2026年6月2日の取引では、前日終値の€4.23から2.4%上昇し、€4.33で引けました。
これは、高度な専門技術を持つエンジニアリング会社が、未来的な橋や戦略的なダムのような、大規模かつ複雑な公共事業の入札で落札を目前にしている状況に似ています。正式な発表を待たずとも、その企業が最も有力な候補である、あるいは交渉の最終段階にあるというニュースが伝わるだけで、投資家の間には期待感が広がります。なぜなら、それは将来の受注残高が確保され、収益がほぼ確実になることを意味するからです。

Saipem
Saipem S.p.A.(SPM)は、エネルギーおよびインフラストラクチャ分野でグローバルに事業を展開する企業です。オフショアおよびオンショアのエンジニアリング・建設、オフショアおよびオンショアの掘削、そしてXSIGHTの5つの部門を通じて、多岐にわたるサービスを提供しています。プラットフォームやパイプライン、海底油田の建設・設置、メンテナンス、改修、運用、廃止措置に加え、洋上風力発電所やエネルギー統合プロジェクトの開発も手掛けています。LNG・再ガス化施設、精製、石油化学、肥料、パイプライン、ガス・石油処理施設、浮体式生産設備、再生可能エネルギー、バイオテクノロジー、CO2回収・輸送・貯蔵、水素製造・輸送など、陸上プロジェクトの設計も行っています。エネルギー産業市場および公共インフラ向けに、調達、プロジェクト管理、建設、エンジニアリングの統合サービスを提供し、あらゆる種類の掘削リグを用いたオフショアおよびオンショア掘削サービスも展開しています。2021年12月31日時点で、同社のオフショア掘削船隊は12隻(超深海掘削船6隻、高性能ジャッキアップリグ5隻、標準ジャッキアップリグ1隻)で構成され、9つの製造ヤードと41隻の海上船隊、84基の陸上掘削リグを保有しています。本社はイタリアのミラノにあります。