レーザーテック(6920)、半導体投資サイクル変動と決算前の利益確定売りで下落
半導体投資サイクルの変動による設備投資凍結・先送り懸念が強まる中、レーザーテック(6920)の株価は下落している。同社株は前日終値から3.1%安の¥44,340で取引されており、主要販売先の半導体企業の需給悪化が指摘されている。
今回の下落は、4月30日に予定されている決算発表を前に利益確定売りが重なった可能性が高い。四季報オンラインも2025年6月期は増収増益予想ながら、プロ投資家がPER以外の要因で株価急落を分析するなど、今後の業績懸念が浮上している。
市場では、ブラックロックが同社株の保有割合を7.93%に引き上げたことで、4月27日には株価が3.8%上昇し需給改善期待が先行していた。しかし、本日の動きは、こうした直近の買い材料を打ち消す形となっている。
半導体投資サイクル減速懸念とレーザーテックの株価
レーザーテックは、半導体製造工程で不可欠な検査・測定装置を開発・製造する日本の企業です。特に、回路の原版となるフォトマスクや、半導体チップの材料であるウェハーの欠陥を検出する技術に強みを持っています。同社の装置は、最先端の半導体開発・量産において品質と歩留まりを確保するために欠かせず、世界中の主要な半導体メーカーを顧客としています。
今日の株価変動の背景には、半導体投資サイクルにおける設備投資の凍結や先送りへの懸念が強く影響しています。主要な半導体企業が、市場の需給悪化を見越して設備投資計画を見直す動きが指摘されており、これはレーザーテックの主要顧客からの受注減少に直結する可能性を秘めています。4月30日に予定されている決算発表を前に、こうした先行き不透明感から利益確定売りが優勢となったと見られます。
この懸念が市場に広がる中、レーザーテックの株価は前日終値から3.1%安の¥44,340で取引されています。
これはまるで、自動車部品メーカーが、主要な自動車メーカーが新車の生産計画を大幅に縮小すると発表した際に直面する状況に似ています。部品メーカーの技術がどれほど優れていても、最終製品の需要が減れば、部品の注文も減り、その企業の業績や株価には逆風が吹くことになります。

Lasertec
レーザーテック(6920)は、半導体関連装置、レーザー顕微鏡、フラットパネルディスプレイ(FPD)関連装置の開発、製造、販売、サービスをグローバルに展開する企業です。半導体フォトマスクやウェーハの欠陥検査・測定システム、SiCやGaNなどのウェーハ関連システム、ウェーハバンプ検査・測定システム、TSVバックグラインド工程測定システムなどを提供しています。また、FPD用フォトマスク検査システム、半導体材料、透明膜、コーティング材料、無機・有機材料、生体試料、金属部品、プラスチック部品などの観察・測定に用いられるレーザー顕微鏡、リチウムイオンバッテリー関連装置も手掛けています。1960年に設立され、本社を横浜に置いています。